引き戻されそうになるときは。。。☆

ゲシュタルトの祈り

Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.
私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。

Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen -
私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。

und du bist nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen.
そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。

ICH BIN ich und DU BIST du -
私は私。あなたはあなた。

und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das sch?n,
でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。

wenn nicht, dann ist auch das gut so.
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。

Frederick Perls
フレデリック・パールズ


フレデリック・パールズという有名な心理学者が、どうすれば自分らしく生きられるのかを伝えるために詠んだゲシュタルトの祈りという詩。

“自分らしく生きる”ことのポイントを的確に伝えているとして、カウンセリング心理学の諸富祥彦明治大学教授がその著書で紹介されています。


パールズの人生哲学は、きわめてシンプルで、次の2点のみなのだそう。

?過去へのとらわれや未来への空想に逃げるのをやめて、「今、ここを生きよ」

?不幸を他人のせいにするのをやめて、「ただ、自分自身を生きよ」


いま盛んに言われている『いまここ』ということですよね。

心理学も。。。哲学も。。。やはり、ここを抜きにしては語れない。。。


今までは、”世間の常識”と言われるガチガチのわくで囲まれた世界で生きてきた。

その世界では、知らず知らずのうちに私たちは他人に手綱を握られた馬のように、何かにあやつられるような生き方をするしかなかった。

でも、人の手によってつくりあげられたその誰かにとって都合の良い”常識”ってなあに?

何かが違う、何かがおかしい。

そう気づき始めた人がたくさん出てきた。

そして、そのわくをはみ出て新しい自由な世界に旅立とうとしている。。。


でもね、そうやって思い切って旅立とうとしたときに。。。

くるんだよね。

引き戻される出来事が…。

他人から投げかけられるまなざしだったり、言葉だったり…。

扉を開けて古い教室から出ていこうとしたのに、誰かのひとことや、何かのきっかけで、またもとの自分の席に座らねばならないと思っちゃうような出来事が。。。

特に親子関係においては、その引き戻しの力はそれはそれは強力ですよね。。。あせる

たったひとことで、瞬時にしてがんじがらめになってしまう。。。汗


そんなときこそ、この詩を読んでこころに響かせてみるといいかもしれません。

諸富教授は、
「他人の目を気にしない生き方」「自分が自分の人生の主人公と思える生き方」をして、自分の人生を自分で引き受けていこう。そのためには「孤独力」が必要だ。
と言っています。

この「孤独力」というのは、殻に閉じこもってひとりぼっちになるという意味ではなく、「ひとりの時間を大切にする」という意味。

他人と向き合う前に、まず自分と向き合うのです。


誰のための人生を生きますか?

いつまでもそこにいますか?

他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられるといいます。

変えられない他人と過去にいつまでもしがみつきますか?

それとも、新しい自分をあらわして新しい未来を創造していきますか?


時には引き戻されそうになりながら。。。

時には間違うこともありながら。。。

それでもあきらめず

あるときははっきりと聞こえ、あるときは消え入りそうになるけれど

確かにそこにいつも変わらず響いている自分の魂の声に耳を傾け続ける。

その声は必ず私たちを導いてくれるから。

いつどんなときでも導き続けてくれるから。

愛と光があふれる世界へ。。。