呼吸の本☆ - tenohira-sucky33のブログ

娘が谷川俊太郎さんが好きって言って、卒業文集に谷川俊太郎さんの詩を載せていておお〜っと思いました。

私も谷川俊太郎さん、なんとなく好きで、コンサートとか行ったことあって。。。

学生の時はどうして好きなんだかよくわからなかったけど。。。

いま思うに、谷川さんの言葉からあふれる「宇宙観」みたいなのが好きだったんだなと思います。

娘もそんなことを感じたりしているのかな。。。？？？

先日本屋さんに行ったとき、その谷川俊太郎さんと、谷川さんの呼吸の先生、加藤俊郎さんという方の共著である一冊の本が目に飛び込んできました。

新刊ではなく、2010年に初版が出ているのですが、いまこの時期にビビっと出逢ってしまったのは偶然ではないのでしょうね。

この本、いいです。すごいです。
ほんとにすごい。

『＜今＞を通して＜永遠＞につながる、
＜ここ＞を通して＜宇宙＞につながる、
ゆったりした時空を
生きる呼吸の方法。』

谷川さんがユーモアも交えながらいろいろな質問を加藤先生に問いかけ、先生が飾らない率直な姿勢でそれらに答えていく本。

読んでいるとふっとほころんで力が抜けます。

それでいながら内容は深い。

そしてこの本には、CDがついています。
加藤先生のいつもの呼吸のレッスンを、谷川さんを生徒さんとしてライブ録音したCD。

「加藤メソッドは言葉だけ読んでいても身につかない。
本当は直接加藤さんと向き合うのがいいのだが、その機会を得られない人はCDを聞きながらとにかくからだを動かし、息を吐いてみてほしい。
そしてこれは自分の経験から言うのだが、毎日三十分でも続けているとそれが習慣になっていって、やがて少しずつからだと心に効果が現れてくる。
〜谷川俊太郎さん「まえがき」より〜」

このまえがきで述べられているように、加藤先生によると呼吸は吸うことよりも吐くことが大事なのだそうです。

「吐くということは、空っぽにすることにつながります。
空っぽは、「空」「無」の世界です。
心を空っぽにしてシンプルに生きるという意味です。
空っぽにして生きると楽なんです。
吐いてください。
出し惜しみしないで思い切って吐ききってください。
吐ききった分量だけ入ってきます。
この感覚を養ってください。この感覚です。」

決してスピリチュアル寄りではないんだけれど
言ってることはスピリチュアル。
だけどしっかり現実と絡み合ったメソッド。

どんなことでも。。。極めればスピリチュアルに行き着くものだと思います。
宇宙観ですね。宇宙の法則。

その辺りのこともしっかり盛り込みながら、ぜんぜん難しくない、シンプルでさわやかな本です